朝6:30にバスで港を出発し、ナイル川中流のルクソールへ。
ルクソールには紀元前2000年頃から古代エジプト王国の都が置かれていて、今でもその時代の遺跡が残る場所だ。
バスでの移動中、外を眺めていたら、通りの人たちがたくさん手を振ってくれていた。
バスガイドさんの説明によると、エジプトの主な外貨収入源は観光業なのに、2011年のエジプト革命以降大幅に観光客が減って苦しい状況になっている。
だから街の人たちは観光バスを見ると喜ぶし、特に日本人はナイル川中流域では珍しいので「パンダみたい」に喜ばれるのだ、ということらしい。
今回私たちツアーのバスは何十台も繋がって走っているので、一度バスが通り始めると、街の人たちは10分以上道路を横断できなくなってしまう。
日本だったら皆文句たらたらになりそうなものだけど、それでも喜んでもらえるなんてありがたいことだと思う。
バスガイドさんの話でもう一つ印象に残ったのは、エジプト人の家の話。
上の写真の家は一見建設途中に見えるけれど、もう完成して人が暮らしている家だ。
街で見かけた多くの家は、鉄の棒が上に突き出したような状態のままになっている。
これは「お金が出来たらもう1階分、家を上に建て増そう」というつもりがあるからなのだそう。
まずは自分達が生活する分だけ家を建て、余裕が出来たら建て増して親を呼び寄せたりするそう。
こういう上へ、上へというパワーはなんだか気持ちが良いものだな、と思った。
途中でバスを降り、カラフルな遊覧船に乗ってナイル川を横断。
小学生の頃、「日本の川は『長さが短く流れが急』、世界の川は『長さは長く、流れはゆっくり』」と暗記した通り、ナイル川は悠々と流れていた。
ひとつ目の遺跡は「メムノンの巨像」。
その名の通り、本当に大きい。
紀元前の時代にどうやってこの巨大な石を運び、積み上げたのか。
昔の人の頭脳と力に圧倒されるばかり。
そして本日の目玉、カルナック神殿へ。
今から3000年以上も前に作られたものとは到底信じがたい位、大きくて立派な神殿。
古代エジプトの凄まじい力と、神秘的なパワーを感じた。
人の姿と対比すると大きさが実感できる。
柱や壁には太陽神ラーやアムン神など古代エジプトで信仰されていた神々や、ヒエログリフという古代文字が彫り込まれている。
そして、一番驚愕したのが彩色。
今は土色の神殿だが、かつては様々な色で彩られていたそう。
色付けに使われたのは、
赤:鉄サビ
青:トルコ石を砕いた粉+卵白
緑:野菜のしぼり汁
黄:卵黄
という自然の塗料とのこと。
その一部が、今でも所々に残っている。
3000年前の人が身近にあった材料でつけた色を、今自分が見ている。
その事実に、なんだかロマンを感じて感動してしまった。
ルクソール、行けて良かったな。
<これは2012年8月~11月に世界一周をした際の旅行記になります>