思いつきであまり考えずに乗り込んでしまった世界一周のクルーズ船だが、出港の様子を見ていたら、周りの人はかなりの思い切りや数年掛かりの計画があって、出港の日を迎えたらしいということに気付かされた。
まずびっくりしたのは、見送りに来ている人の多さ。家族が総出で見送りに来ている、と話していたおじいちゃんや、岸壁にいる仲間の姿を見つけて号泣していた大学生の女の子。
私の場合、あまりの荷物の多さに、母親が港まで一緒に持ってきてくれたが(出港地がたまたま実家の近くで本当に良かった……。ありがとう母)、
「それじゃーねー」というゆるい挨拶と共に、もちろん出港など見送らずに帰っていった。
そんな感じで、普段と全く変わらないテンションの私としては、シャンパンで乾杯したり、岸壁に紙テープを投げたり、見送りの人が見えなくなるまで名残惜しそうに手を振っている老若男女がいたり、
そんな非日常のシチュエーションに、なんだか突然ドラマの中に放り込まれた観客の様な、不思議な気分だった。
初日はルームメイトに挨拶をして、荷解きをして、夕食を食べて一段落。
そういえば、海から見る夕暮れの富士山は絶景だった。
夜はプールデッキで出港記念パーティー。大音量で音楽を流して、若手メンバーはクラブさながらに踊っていた。
いくら騒いでも、周りにあるのは海だけだから、近所迷惑も考えなくて良いんだなあ、と変なところで船旅をしている実感が沸いてきた。
<これは2012年8月~11月に世界一周をした際の旅行記になります>